ラブブはなぜ人気?BLACKPINKのLISA愛用で話題のタイ韓国でブームのぬいぐるみ

最近、SNSや街中で「ラブブ(LABUBU)」という奇妙でキュートなキャラクターを見かける機会が増えたのではないでしょうか。

「なぜこんなに人気なの?」と不思議に思う方も多いかもしれません。

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【結論】ラブブが爆発的に人気の理由は?3つのポイントで簡単解説

ラブブの爆発的な人気の背景には、いくつかの明確な理由が存在します。

ここでは、ラブブが世界中の人々を熱狂させる理由を、3つの重要なポイントに絞って分かりやすく解説します。

理由1:BLACKPINKのLISAさんなど有名芸能人の愛用で話題沸騰

ラブブ人気を語る上で欠かせないのが、世界的な有名人の影響です。

特に大きなきっかけとなったのは、K-POPグループBLACKPINKのメンバーであるリサさんの存在です。

タイ出身のリサさんが自身のSNSでラブブへの愛を公言し、コレクションを披露したことで、まずアジア圏で人気が爆発しました。

ファンたちが「リサさんと同じものを持ちたい」と感じたことが、世界的なブームの導火線となったのです。

さらに、英国のラッパーであるセントラル・シーさんが自身のエルメスのバッグにラブブを付けて投稿したり、元サッカー選手のデヴィッド・ベッカムさんが娘さんからプレゼントされたラブブをSNSで公開したりと、影響力のあるセレブリティたちが次々と愛用を公言したことで、ラブブは単なるおもちゃから世界的なファッションアイテムへと飛躍しました。

理由2:入手困難さが生み出す「特別感」とプレミア価値

ラブブの人気のもう一つの側面は、その圧倒的な入手困難さにあります。

人気が過熱した結果、世界中の販売店で即完売が続出。

英国では、ラブブを求める人々による殴り合いの騒動が発生し、店頭販売が一時停止される事態にまで発展しました。また、米国では早朝3時から行列ができるなど、その人気は社会現象となっています。

このような入手困難な状況は、かえって人々の「手に入れたい」という所有欲を強く刺激します。

結果として中古市場での価格は高騰し、定価の何倍、時には20倍以上で取引されることも珍しくありません。

過去には、初代モデルが約2160万円という驚異的な価格で落札された例もあり、このプレミア価値がラブブの「特別なアイテム」としての地位を確立させているのです。

理由3:コレクション心をくすぐるデザイン性とキャラクターの魅力

ラブブの根本的な魅力は、そのユニークなデザインにあります。

うさぎのような耳と大きな瞳という可愛らしさと、ニヤリと見せたギザギザの歯という少し不気味な雰囲気が同居する「ブサカワ」「奇妙でキュート」なルックスは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを与えます。

さらに、ラブブの販売方法は「ブラインドボックス」形式が基本です。

これは、箱を開けるまでどのデザインのラブブが入っているか分からない仕組みで、お目当てのキャラクターやレアなシークレットモデルを引き当てるまでのドキドキ感が、多くのコレクターを夢中にさせています。

心理学的に見ても、この開封体験は幸福感をもたらし、次も買いたくなる気持ちを刺激すると言われています。

このコレクション性の高さが、ファンを惹きつけて離さない大きな理由となっています。

ラブブはいつから人気?流行のきっかけと歴史を振り返る

ラブブの人気は突然現れたように見えますが、その背景には長い歴史とストーリーが存在します。

キャラクターの誕生から世界的なブームに至るまでの道のりを、時間を追って振り返ってみましょう。

ラブブの誕生とデザイナー「KASING LUNG」の世界観

ラブブは、2015年に香港出身でオランダ育ちのアーティスト、カシン・ルンさんが発表した絵本シリーズ『ザ・モンスターズ』に登場するキャラクターとして誕生しました。

カシン・ルンさんは幼少期を過ごしたヨーロッパの文化、特に北欧神話に深く影響を受けており、ラブブを「北欧の森に住む、遊び好きなエルフ(妖精)の女の子」として描いています。

この豊かな物語性が、ラブブに単なるキャラクター以上の深みを与えています。

2019年には、中国のトイメーカー「POP MART(ポップマート)」とのコラボレーションによりフィギュア化が実現し、アートトイとして新たなファン層を獲得していきました。

人気の起爆剤となった韓国・タイでのブーム

もともとはアジアのアートトイコレクターやストリートウェア好きの間で熱狂的な人気を誇っていたラブブですが、その人気が世界的に拡大する決定的な転機は2024年半ばに訪れます。

前述の通り、BLACKPINKのリサさんがインスタライブでラブブを紹介した瞬間、ブームは韓国やタイを越えて世界中へと広がりました。

この影響は絶大で、発売元であるポップマートの純利益は前年比で188%増、売上も倍増するという驚異的な成長を記録したと発表されています。

一人のスターの発信が、ニッチなアイテムを世界的なトレンドへと押し上げた象徴的な出来事でした。

噂の「エルメスコラボ」は本当?人気を加速させたコラボ戦略

「ラブブはエルメスとコラボしている」という噂を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは正確ではありません。

実際には、公式なコラボレーションではなく、ファッションに敏感なセレブやインフルエンサーたちが、自身の所有するエルメスの「バーキン」のような高級バッグにラブブのチャームを付けるファッションスタイルを流行させたのです。

「ハイブランドとアートトイ」という意外な組み合わせがSNSで大きな話題となり、ラブブをファッションアクセサリーとして楽しむ文化が生まれました。

この現象が、ラブブのステータスをさらに高め、人気を加速させる一因となりました。

また、高級ブランドのヴァレンティノがイベントのギフトとしてラブブを配布するなど、ファッション業界からの注目度の高さも伺えます。

そもそもラブブ(LABUBU)って何?基本情報を総まとめ

世界的な人気を誇るラブブですが、「そもそも何者なの?」という基本的な疑問を持つ方もいるでしょう。

ここでは、ラブブの出自や関連キャラクターについて、初心者にも分かりやすく解説します。

ラブブはどこの国のキャラクター?香港発のアートトイです

ラブブがどこの国のキャラクターかという問いに対する答えは、少し複雑です。

キャラクターを生み出したのは、香港出身でオランダ育ちのアーティスト、カシン・ルンさんです。

しかし、そのラブブをフィギュアとして商品化し、世界的な人気キャラクターへと育て上げたのは、中国・北京に本社を置くトイメーカー「POP MART」です。

つまり、「香港のアーティストが生んだキャラクターを、中国のブランドが世界的人気アートトイに育てた」というのが最も正確な表現と言えるでしょう。

そのため、ラブブは中国発のキャラクターとして広く認知されています。

よく似ている「ジモモ(ZIMOMO)」との違いは何?見分け方を解説

ラブブのファンになると、よく似たキャラクター「ジモモ(Zimomo)」の存在に気づくかもしれません。

両者は非常によく似ていますが、明確な違いがあります。

物語の設定上、ジモモはラブブたちが暮らすエルフの部族のリーダー格の男の子です。

最も簡単な見分け方は「尻尾の有無」です。

ラブブには尻尾がありませんが、ジモモには体に長く大きな尻尾が付いています

また、ジモモの方が少し体が大きく描かれることが多いのも特徴です。

この違いを知っておくと、より深くラブブの世界を楽しむことができます。

キーホルダーだけじゃない!服やフィギュアなど商品展開を紹介

ラブブと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、バッグに付けるぬいぐるみキーホルダー(チャーム)でしょう。

しかし、その商品展開は非常に多岐にわたります。

手のひらサイズのビニール製フィギュアはもちろん、ファンの中には巨大なジャイアントサイズのラブブをコレクションしている人もいます。

さらに、ミニチュアの(フェイク)プラダのウェアを着たモデルや、ヨガやコンサートといった様々なテーマの衣装をまとったシリーズも展開されており、そのバリエーションの豊富さがコレクターを飽きさせない魅力となっています。

ラブブはどこで買える?日本の販売店・取扱店と購入方法

これほど人気のラブブを、日本国内で手に入れるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、主な販売店やオンラインでの購入方法、そして注意点について具体的に解説します。

【国内店舗】POP MART(ポップマート)の場所はどこ?

日本で確実に正規品のラブブを購入したい場合、最も信頼できるのは発売元である「POP MART」の直営店です。2020年以降、POP MARTは日本法人を設立し、全国の主要都市に店舗を展開しています。東京の原宿本店や渋谷、池袋、そして大阪の梅田や心斎橋、名古屋パルコなどにお店があり、週末には行列ができるほどの盛況ぶりです。また、大型商業施設に設置されている自動販売機「ROBO SHOP」でも購入が可能です。

https://twitter.com/kyuhyun_26/status/1940076508691013961

ロフトやトイザらスでもラブブは売ってる?

POP MART直営店以外での購入を考える方もいるでしょう。現時点では、ロフトやトイザらスといった大型雑貨店や玩具店での大々的な取り扱いは確認されていません。しかし、一部の正規取扱いのホビーショップやキャラクター雑貨店で販売されているケースはあります。取り扱い状況は店舗によって異なるため、事前に各店舗へ問い合わせてみるのが確実です。

オンラインでの定価購入は可能?抽選販売の情報をチェック

近くに店舗がない場合、オンラインでの購入が便利です。POP MARTの公式オンラインストアや、POP MART JAPANの楽天市場店などで正規品が販売されています。ただし、新作や人気シリーズはアクセスが集中し、すぐに完売してしまうことがほとんどです。そのため、事前に発売日時を確認し、公平性を期すために抽選販売の形式をとることも多くなっています。公式SNSなどで最新情報を常にチェックすることが、定価で購入する鍵となります。

フリマアプリで買うのはあり?偽物を見分ける注意点

定価で手に入らない場合、フリマアプリやStockXのようなリセールサイトに頼る選択肢もあります。しかし、これには大きなリスクが伴います。ラブブは人気が非常に高いため、精巧な模倣品(偽物)が数多く出回っているのが現状です。特にタイなどでは偽物が堂々と売られているという報告もあり、写真だけでは真贋の判断が非常に困難です。確実に正規品を手に入れたいのであれば、多少手間がかかっても公式ショップや信頼できる正規販売店から購入することを強くおすすめします。

ラブブの定価はいくら?日本と海外の値段を比較

多くの人を魅了するラブブですが、一体いくらくらいで購入できるのでしょうか。日本での定価や海外での価格、そしてなぜ価格が高騰しているのかについて解説します。

日本での定価と主なシリーズの価格一覧

日本国内のPOP MART公式ストアにおける定価は、商品シリーズによって異なりますが、ひとつの目安として、人気のぬいぐるみキーホルダーシリーズは1ピースあたり約2200円で販売されています。

また、複数のフィギュアがセットになったアソートボックス(6ピース入りなど)約1万3500円で販売されていることがあります。

これらが基本的な価格帯となりますが、限定品やコラボ商品はこれよりも高価になる場合があります。

https://twitter.com/bluesummerchan/status/1938560219568824783

タイでの販売価格は?日本より安く買える?

人気の火付け役となったタイでもラブブは絶大な人気を誇ります。

しかし、人気があるからといって、日本より安く買えるわけではありません。

むしろタイ国内でも入手困難な状況が続いており、観光客だけでなく現地の人々も正規店で手に入れるのは難しいようです。

価格も日本と大きく変わるわけではなく、人気による品薄状態が続いています。

一方で、タイ限定で伝統衣装をまとったラブブが発売されることもあり、旅の記念として特別なラブブを探す楽しみはあります。

なぜ値段が高騰しているの?プレミア価格が付く理由

ラブブの価格が定価を大きく超えて高騰している理由は、これまでに説明してきた要因が複雑に絡み合った結果です。

  1. BLACKPINKのリサさんをはじめとする有名人の影響で需要が爆発的に増加
  2. 需要に対して生産数が追いつかず、世界的な品薄状態が続いている
  3. 開けるまで中身が分からないブラインドボックス形式が希少性を高めている

これらの要因が転売目的の買い占めを誘発し、二次流通市場での価格を押し上げているのです。

ラブブの価格高騰は、まさに現代の熱狂的なブームを象徴する現象と言えるでしょう。

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